クオータ回避でバッチ処理を継続
GAS応用と実行クオータ
Google Apps Script(GAS)は便利な自動化ツールですが、実行クオータに制限があります。例えば、1日あたりの実行時間は6分、メール送信は1日あたり100通などです。これらの制限を把握し、スクリプト設計時に考慮することが重要です。実行クオータは ScriptApp.getProjectTriggers() で確認でき、Logger.log() で残量を出力すると管理しやすくなります。
実際に大量のデータを扱う場合、クオータを超えるとスクリプトが停止します。そこで、バッチ処理や 分割実行 を組み合わせることで、クオータ内で処理を完了させる設計が求められます。
制限回避とバッチ処理
GASの制限回避には、バッチ処理が有効です。例えば、スプレッドシートのセル更新は SpreadsheetApp.flush() を使ってまとめて実行すると、API呼び出し回数を削減できます。また、UrlFetchApp.fetchAll() を利用して複数のHTTPリクエストを一括で送信することで、実行クオータの消費を抑えられます。
さらに、制限回避のために PropertiesService で処理進捗を保存し、次回実行時に再開できるようにすると、継続実行が可能になります。これにより、1回の実行で完了できないタスクも、複数回に分けて安全に処理できます。
分割実行とTimeBasedTrigger
大量データを扱う際は、分割実行が不可欠です。データを数千件ずつに分割し、TimeBasedTrigger(時間主導トリガー)で定期的に実行させることで、クオータを超えずに処理を完了できます。
例として、以下のようにトリガーを設定します。
function createTrigger() {
ScriptApp.newTrigger('processChunk')
.timeBased()
.everyMinutes(5)
.create();
}
processChunk 関数内で、PropertiesService から現在のインデックスを取得し、次のチャンクを処理します。処理が完了したらインデックスを更新し、次回の実行で続きから開始します。
継続実行と大量データ処理の最適化設計
継続実行を実現するためには、設計段階で以下のポイントを押さえると効果的です。
- データ構造を 分割可能 に設計し、チャンク単位で処理できるようにする。
- キャッシュ(CacheService)を活用し、重複した計算やAPI呼び出しを減らす。
- 処理結果を PropertiesService に保存し、失敗時に再試行できるようにする。
- トリガーの実行時間を 短く 保ち、実行クオータを超えないように監視する。
こうした設計を行うことで、GASの制限回避と大量データ処理を安全に実現できます。最終的には、スクリプトの可読性と保守性を高めるために、関数を小さく分割し、テストケースを用意することも忘れないでください。
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