【Open Interpreter体験記】AIにPCの「全権」を与えたら、仕事が消滅するかパソコンが壊れるか
はじめに:ジャービスに憧れたエンジニアの末路
アイアンマンのAI、ジャービス。エンジニアなら誰もが一度は夢見ますよね。「デスクトップにある書類を整理して、いい感じにまとめておいて」と話しかけるだけで仕事が終わる世界。
Open Interpreter は、まさにそれを実現するオープンソースツールです。しかし、先に警告しておきます。これは「諸刃の剣」です。強力すぎる権限を持つため、使い方を間違えればPC環境を破壊しかねません。それでも試したいという勇気ある方(と、バックアップを取り済みの慎重な方)だけ、続きを読んでください。
基礎知識:Open Interpreterとは何か?
ChatGPTの「Code Interpreter」のローカル版、しかも制限なしバージョンだと思ってください。
通常のチャットAIはコードを生成してくれますが、実行するのは人間です。しかしOpen
Interpreterは、生成したPythonコードやシェルスクリプトを、あなたのPC上で直接実行します。
つまり、ファイル操作、アプリの起動、システム設定の変更まで、あなたがターミナルでできることは何でもできてしまうのです。
実装・設定:コマンド一発で起動する魔人
インストールはPython環境があれば一瞬です。
pip install open-interpreter
interpreter
これだけで対話モードに入ります。あとは「デスクトップにあるPDFを全部見つけて、OCRで文字起こしして」と頼むだけ。APIキー(OpenAIやAnthropic)が必要ですが、ローカルLLM(Ollamaなど)でも動きます。社外秘データを扱うならローカル一択ですね。
応用テクニック:スクレイピングからグラフ作成まで全自動
私が試して震えたのはこれです。
「日経平均の過去3ヶ月のデータを取得して、移動平均線を入れたグラフを描画して」
これを指示すると、以下の手順を勝手に行います。
1. スクレイピング用のコードを書く。
2. 実行してエラーが出たら、勝手に修正して再実行する(ここが凄い)。
3.
データをCSVに保存。
4. matplotlibでグラフを描画して表示。
私がコーヒーを淹れている間に、完璧なグラフが出来上がっていました。部下がこれを見たら「私の仕事なくなりますか?」と泣くかもしれません。
トラブルシューティング:サンドボックスを使わないと死ぬ
最大の注意点です。Open
Interpreterはデフォルトでは確認なしでコマンドを実行させることができます(--auto-run)。絶対にこれをメインPCでやってはいけません。
「不要なファイルを削除して」と頼んだら、システムファイルまで消された…なんて事故は笑えません。必ず Dockerコンテナ内 で動かすか、専用のサンドボックス環境を用意しましょう。会社のPCで直実行なんてもってのほかです。始末書では済みません。
まとめ:飼いならせれば最強のパートナー
Open Interpreterは、AIエージェントの未来形です。まだ荒削りで危険な部分もありますが、PC操作の概念を根本から変えるポテンシャルがあります。
セキュリティリスクを正しく理解し、安全な環境で飼いならすことができれば、あなたの生産性は10倍、いや100倍になるでしょう。まずは仮想環境で、恐る恐る触ってみることをお勧めします。
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