コメントでRDoc/Yard生成
RDocとYardの概要
Ruby実践においてドキュメントはコードの可読性を大幅に向上させる重要な要素です。RDocはRuby標準のドキュメント生成ツールで、コメントからHTMLドキュメントを自動生成します。一方、Yardはより高度な機能を備えたオープンソースツールで、型情報やテストコードの統合、カスタムタグのサポートなどが特徴です。両者とも「コメントから生成」という共通点を持ち、API仕様書を簡単に作成できます。
コメントから生成する方法
ドキュメントを生成する際は、コードに以下のような記述ルールを守ることが推奨されます。
- クラスやメソッドの先頭に
##で始まるコメントを記述 - 引数や戻り値の型を
@param、@returnタグで明示 - 例外を
@raiseで記載し、発生条件を説明
例として、Yardでのコメントは次のようになります。
# 例: Userクラス
# @param name [String] ユーザー名
# @param age [Integer] 年齢
# @return [User] 新しいUserインスタンス
def initialize(name, age)
@name = name
@age = age
end
このコメントをYardに渡すと、HTMLドキュメントが自動生成され、API仕様書として利用できます。
HTMLドキュメントとAPI仕様書
生成されたHTMLドキュメントは、開発者だけでなく、プロダクトマネージャーやテスターにも有用です。API仕様書として利用する場合、以下のポイントに注意します。
- エンドポイントごとにメソッド名とURLを明示
- リクエストパラメータとレスポンス構造をJSON例で示す
- 認証情報やエラーレスポンスのコードを一覧化
Yardのyardocコマンドを実行すると、docディレクトリにHTMLファイルが生成されます。これを社内WikiやGitHub Pagesに公開すれば、最新のAPI仕様書を常に参照できます。
記述ルールと可読性の向上
ドキュメントの可読性を高めるためには、以下の記述ルールを徹底しましょう。
- コメントは必ず日本語と英語の両方で記載(多国籍チーム向け)
- コードブロックはインデントを揃え、読みやすく
- 同一クラス内でメソッドを論理的にグループ化し、順序を統一
さらに、Yardのyardoc --format htmlオプションでカスタムテンプレートを使用すると、企業ロゴやカラーを反映したドキュメントを作成できます。こうした工夫は、ドキュメントを読む人の負担を減らし、開発サイクルをスムーズにします。
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